カテゴリ:奇人( 2 )

 

電車もこわい

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やあどうも。なんだか今週は忙しかったなあ。春のポカポカ日差しが恨めしかった。あまりにも昼寝日和で。
春といえば、もっぱら通勤時にその陽気のせいかもしくは単純にわたしがつかう路線のせいなのか、このところキチガイを見かける機会にやたらと恵まれてまして。ちなみにハナシの導入に性懲りも無く「春」を用いたのは何もボキャブラリーの欠如ではなく、どもり矯正の為に以前通った話し方教室の先生の「話の切り出しには天気や季節などの無難なネタで」という教えを今でも忠実に守っているから。ええと、冗談です。コレも。
そんな流れで多種多様にステキなキチ☆GUYSを見るワケなんですが、その中でも今週一週間のMVPがこんな人。ちょっと見たところ20代になるかならないかの若い女性。そのいでたちがなかなか本気。上下とも風呂上がりみたいなグレーのよれよれスウェットにノーメイクのすっぴんフェイスにノーブローのふんわりウェービーヘア。片手になにやらくたびれたタオルを、そしてもう片方には何故か日本経済新聞。ちょっと無理すれば、まあ諸事情で自宅に風呂が無く銭湯にでも行った帰りなのかな?とも推察できるのかもしれないが、しかしわたしが遭遇したのはAM9時頃の出勤時。そして乗っているのは急行列車で、この先終点までは停まらない。銭湯に行くのにそんな遠出をするもんなの?

乗車口脇で、やや寄り掛かり気味に立ち終点への到着を待つ一方、脳裏に様々な色のクエスチョンマークが浮かんでは消えているわたしの隣で、扉の窓に押し付けるように体重を預けつつ新聞を広げているその女、どうでもいいけどその日の車内混雑状況に比して過剰な距離感、つまり、そんなに混み合ってもいねえのにやたらオレに近すぎてテメエの広げてる日経新聞がオレの顔にバサバサ当たったりしてウゼェんだよこのクソアマ!!!というような意思表示含みで何度か車内の揺れに便乗、「もっと離れろ」「あっち行け」と言わんばかりに肩で押したりして何とか自身のボディーゾーンを確保しようと躍起になっていたのだけど、その表情にはまるで意に介していない、というかもっと正確に描写すると何の事かまるで理解していないような、100%混じりっけ無しの抜け作フェイス。ちょっとレベルを上げて露骨にヤツの顔面を若干の威嚇含みで凝視してもほとんどその様子は変わらない。相も変わらず窓際に広げた日経新聞の「広がる年金の世代格差」とかの項を弛緩しきったマヌケ面で眺めてやがる。

は?何なのコイツ?といい加減に訝っていると、ふと鼻に付いたマニキュア除光液のような刺激臭。不審に思ってそのニオイの発生元をそれとなく目で捜してみると、そのクソ女の持つタオル辺りからであろうと思われ、よくよく観察してみるとタオルの中にリポビタンDのような小瓶がくるまれているのを確認。はいジャンキーでした。なるほど納得。
2006年度ミス・シンナー受賞おめでとう!副賞としてトルエン一年分が授与されます。
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↑コイツの目の動きもアレだよね。こんなので抑止できんのかな。
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by shallwegoout | 2006-04-22 03:12 | 奇人  

奇人日和

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以前に、当ブログの9/11付け「足跡回顧」でサラリ紹介したいわゆる親友。この男、わたし目線ながらなかなかに良い観察眼を持っているように思えるのだが、その中でも所謂「奇人」との遭遇談が変に多い(彼が住んでいる土地柄、というのもあるかも知れないが)。大なり小なり含めて、街を歩けば奇人に当たる、といっても過言ではないほど。図らずとも奇人ウォッチャー(本人は望んではいない)。

前回の再会の際、並んで街を歩いていると前方にソレらしき人物を発見。すれ違い程度の邂逅というか鑑賞を終えてから友人、おもむろに口を開き「最近よく目に付くんだよね…」といった事を無感情気味にボソリ。わたしも「ああそうなんだ。というかキミはずいぶん前からわりと頻繁に言い続けているではないか」とさして気にも留めずに返答。その時はそれで終わった。


で日付は変わって昨日。地元の駅周辺の銀行に行く為自転車を走らせていたわたし。「午後3時まで」という顧客ニーズというか客商売を舐めきっているとも思える営業時間を呪いながら、約20分後に迫った閉門時間に間に合わせる為それなりに急いでペダルを漕いでいたのだが、商店街に入った辺りで「彼ら」のうちの一人を発見。自転車で、わたしの前方を妨げるようにフラフラと蛇行運転。ハッピを着込み、なんだかリサイクルショップの宣伝文句の書かれたノボリを後部座席に差して前カゴにスピーカーを積んでいたのだが、まあここまでなら普通の宣伝部隊。どうって事は無い。しかし違ったのは「奇声を上げながら」であった事。ええと…エリア外だなコレは。残念!!!
わたしとしては急事を妨げられてるのを忘れ、清清しく見入ってしまう程の逸脱ぶり。100点満点。認定。


銀行で用事を済ませ、時間があったので本屋で前から読みたかった本を発見。本屋・出版社の利益、及び作者への印税収入といった一切を黙殺して1時間半程度立ち読みし、表に出て幾分傾きかけながらも依然として残る太陽の眩しさをけだるい心持で睨みつつ、自転車を停めてあった場所へ戻ろうと歩き出すと、今度は別パターンな人を発見。うむぅ。またもや。

今度の人はアッパーな感じで、服装そのものはスニーカーにジーンズに赤いジャケット、加えてその新興宗教系のボウズ頭と約150cmの身長・そして若干の香ばしそうな小汚さを除けば別に普通。まあ居ますよ。そこら辺に。
しかし。やはり一筋縄でいく相手では無かった。
まず、わたしがその異変に気付いたのはやはり声。そして観衆からのどよめき。まさかと身構えながらも、そんなモン日に二度三度もあるもんじゃない、ましてやこんな狭い商店街で…と自分をいさめながらも、直ぐにそんな愚かな希望的観測は脆くも打ち破られた。「歌声」によって。

その男。毎年終戦記念日には必ず靖国神社へ軍装して参拝・そして軍歌を力いっぱい熱唱する右派な人ばりに、右手に固く拳を握りリズムに合わせ力強く上下とまさしく大日本帝国的な動き。漢らしく、身長に比例して常人よりも短い足ながら左右とも前方に大きく投げ出し、やはりリズムに合わせ前進。秋風の中、何者にも恐れぬ素振りで大股に闊歩。と、ここまでなら三島イズムを継承する憂国の士と見えたかもしれないがやはりそうは問屋が卸さない。詳しくないので何の曲だかはよく分からないが、男が熱唱していたのは「アニメソング」であった。合掌。


日本という国はやはり沈没しつつあるのでしょうか。沈んでしまえホトトギス。
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by shallwegoout | 2005-09-30 02:54 | 奇人