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セポンに着いたが

・セポンへの道中、バイクをソンテウの荷台・兼乗車席にロープで括りつけているの図(バイクの前カゴには生きた鶏が縛り付けられている)
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サワンナケートを出てから約5時間。セポンの町へ到着。ちなみに此処に至るまでの道路は東西回廊と云われ、タイ⇔ラオス⇔ベトナムを繋ぐ交通の要衝。日本の援助で整備された道路なのだけど、現在のところ、自動車自体はあまり多くは走っておらず、むしろ地元民の乗るバイクが中心。とはいえそこはラオスなので、バイク自体も決して多くは走っていない。んで、道路の両側には畑と田んぼと森林、そしてちょぼちょぼと民家が軒を寄せ合っている、といった感じ。どうでもいいが、もう日が翳って久しいというか、暗いなあ。道路に電灯も無ければオレの手元には地図も無い。どうしたものやら、と不安にもなるが、すぐ隣にゲストハウスがあったので電話を貸してもらい、件の友人の携帯番号をプッシュホン。…ああ、オレオレ。着いたよセポン。え?あとだいたい10分ね。OK。んじゃあとでね。

暫くして、ニックという名の彼の友人が迎えに来たので簡単な自己紹介、バイクの後部座席に乗る。んで、向かった先は某NGOの事務所というか一軒屋。ああ、そういえば…



先だってのチャットの際、そういえば今セポンで何やってんの?と訊いたところ、NGOで働いている、とか言ってたっけなあ。思い出した。で、時間的に当然、夕景というかもはや夜景。そこの事務所を有する一軒屋は門を閉ざしており、表ではテーブルを囲んで件の友人を含む総勢8名ほどのラオス人達が、上半身裸でビアラオを酌み交わしている。ええっとヤツは何処に…見つけた!ずいぶん久しぶりだなオイ!みたいな感じで約2年ぶりの再会。話もそこそこに、とりあえず酒もってこい!

で人心地つけて詳しく訊くと、どうやら彼が従事しているのはこんなオペレーション。何かというと、ベトナム戦争時、ホーチミントレイルと呼ばれる補助物資経路が此処セポンの地にあって、当時のアメリカ軍が腐るほどの爆弾を降らせた。んで、その時の不発弾がまだ相当数残っており、半世紀近い時間が経った現在でも、例えば小学校の敷地内、地元農民の田畑敷地内、キロ辺り1円未満で買い取るスクラップ鉄材屋、はたまたその辺の通り沿いにあったりして、ときたま爆発。んで、死人や怪我人が現在でもあわせて毎年2桁台の被害者が出ているとの現実に対して、爆弾の撤去・救急体制の整備・地元住民への教育といったプロジェクトを推進しているそうな。

んで、このNGO団体だが、どうやらかなり大きな団体らしく、なんでもunicefの関連で、発足のバックアップとなってるのがEUであるとの事。んで、その関係者というかスタッフがいつも晩飯を喰ってる食堂に、念の為一応という事で挨拶に。こんばんは、見えないかも知れないけど日本人です。で、挨拶もそこそこに別の食堂に移動し、若干ビアラオを呑みなおしたあと、どういう訳だかそのNGOのラオス人が住まう寄宿舎にて、彼の使っているベッドをシェアする事に。良く分からんが有難う。

んで翌日、良く分からないまま連れられるまま、上記のオフィスへ。以下、諸々写真。
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・オフィスを擁する一軒屋。右側に見えるのが爆弾の一種。寄ると…

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・こんな感じ。一人ではどうやっても持てないぐらい重たい。

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・ちょっと小ぶりなヤツ。大きさとしては子犬ぐらいのサイズ。

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・オフィス内にあった、爆発による被害者。手足が無くなったり、視覚、聴覚を失ったりする。死亡するケースも多い。

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・発見、処理された不発弾の種類と個数。今月だったか、今年だかの分(よく覚えていない)。

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・クラスター爆弾の一種(たぶん)。

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・地雷?よく分からないけど危険物(というか、殺傷目的)。

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・町を散策していると、別のNGO団体が。ラオス語の読みだと "オンガーンサウィ(ト)プアガーンゲプグーラブッ(ト)"(たぶん)。これも爆発物関係。

…つづく

by shallwegoout | 2009-06-16 21:54 | 小旅行  

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